使役動詞は「人に〜させる」を表す make・let・have で、「make / let / have+人(O)+動詞の原形」の形をとります。make は強制「(無理に)〜させる」、let は許可「〜させてあげる」、have は依頼・手配「(頼んで/仕事として)〜してもらう」です。同じ意味で使う get だけは to が必要で、get+人+to 不定詞になります(I got him to help me.)。物を「〜してもらう・〜される」と言うときは have / get+物+過去分詞(I had my hair cut.)を使います。
日本語の「〜させる」は、強制・許可・依頼をすべて1つの語尾で表します。「子どもに野菜を食べさせた」は無理に食べさせたのか、食べるのを許したのか、日本語だけでは決まりません。英語では動詞の選択でこの違いを言い分けるので、まず「強制か・許可か・依頼か」を判断してから動詞を選びます。後半では、see・hear・feel などの知覚動詞(see+O+原形/-ing/過去分詞)と、受動態にすると to が復活するルール(He was made to wait.)も扱います。下の30問は基礎・応用・実践の3段階で、クリックするとその場で採点され、日本語の解説が表示されます。
使役動詞・知覚動詞 クイズ 30問
基礎(make・let・have・get の形)
応用(過去分詞・受動態・知覚動詞)
実践(入試・TOEICレベル)
解答と解説クイズ後に開いて確認できます。
- 1. cleanmake+人+動詞の原形で「(無理に)〜させる」。made me to clean と to を入れるのは日本人に多い誤りです。使役動詞 make / let / have の後ろは、人のあとに原形をそのまま置きます。
- 2. uselet+人+原形で「〜させてあげる・〜するのを許す」。過去の話でも let は過去形も let のままで、後ろの動詞は原形 use です。used にしてしまう誤りに注意してください。
- 3. checkhave+人+原形で「(仕事として・頼んで)〜してもらう」。整備士に点検してもらったので had the mechanic check です。have は相手がそれをするのが当然の立場(店員、業者、部下など)のときによく使います。
- 4. to helpget は使役の意味でも get+人+to 不定詞になります。make / let / have と違い to が必要です。「説得して・頼み込んで〜してもらう」というニュアンスがあります。
- 5. cuthave+物+過去分詞で「物を〜してもらう」。髪は「切られる」側なので過去分詞 cut(原形・過去形・過去分詞が同じ形)です。日本語の「髪を切った」を I cut my hair. とすると、自分で切った意味になります。
- 6. The teacher let us go home early.「〜させてくれた」は許可なので let です。made us go だと「無理やり帰らせた」という強制になります。got us go は to が抜けていて、got us to go が正しい形です。
- 7. My boss made me rewrite the report.嫌がる相手に無理にさせるのは強制の make で、made me rewrite が正解です。let だと「書き直させてくれた(許可)」になります。made me to rewrite は能動態では to を入れないルールに反します。
- 8. carryhelp+人+原形で「人が〜するのを手伝う」。help は help me to carry と to を入れても正しく、どちらも使えます。ただし -ing や過去形にはできません。
- 9. cross知覚動詞 see+人+原形で「〜するのを(最初から最後まで)見る」。使役動詞と同じく、能動態では to を入れません。渡っている途中を見たなら crossing も使えます。
- 10. callhear+人+原形で「人が〜するのを聞く」。someone が呼ぶ側なので原形 call です。過去分詞 called は、I heard my name called.(名前が呼ばれるのを聞いた)のように、O が「〜される」側のときに使います。
- 11. to wait使役の make を受動態にすると、消えていた to が復活して be made to+原形になります。They made him wait. → He was made to wait. の書き換えは入試の定番です。
- 12. stolenhave+物+過去分詞は「〜してもらう」だけでなく、「(被害として)〜される」の意味にもなります。バッグは「盗まれる」側なので過去分詞 stolen です。「電車でバッグを盗まれた」の定番表現です。
- 13. playing部屋に入ったとき、すでに弾いている最中だったので see+人+-ing で「〜しているところを見る」。原形は動作の始めから終わりまで、-ing は途中の一場面を見たことを表します。to play は能動態の知覚動詞では使えません。
- 14. renewedget+物+過去分詞で「物を〜してもらう・〜させる」。パスポートは「更新される」側なので renewed です。get+人なら to 不定詞、get+物(〜される側)なら過去分詞、と O の立場で形が決まります。
- 15. to eat息子は「食べる」側なので get+人+to 不定詞で got my son to eat です。finally(やっと)とあるように、get には「説得してどうにか〜させる」という響きがあります。
- 16. I was allowed to go out.使役の let は普通は受動態にしません。「〜するのを許された」は be allowed to で表します。なお be let go は「解雇される」という別の意味の決まり文句なので注意してください。
- 17. shakefeel+O+原形で「O が〜するのを感じる」。家が「揺れる」側なので原形 shake です(揺れている最中を強調するなら shaking も可)。shaken は「揺さぶられる」という受け身になり、ここでは合いません。
- 18. called名前は「呼ばれる」側なので、hear+O+過去分詞で heard her name called です。O が人(someone)なら原形、O が物(name)で「〜される」なら過去分詞、と O と動詞の関係で決まります。
- 19. I'll have him call you back.have+人+原形で「(立場上)〜させる・してもらう」。ビジネス電話の定番表現 I'll have him call you back. です。日本語の「させます」に引っぱられて to call と to を入れないようにしましょう。
- 20. learnhelp+人+原形(または to+原形)で「人が〜するのを助ける」。主語が物(This app)でも形は同じです。help you learning のように -ing にするのは誤りです。
- 21. to enter知覚動詞も受動態になると to が復活し、be seen to+原形になります。Someone saw the man enter the building. → The man was seen to enter the building. です(was seen entering も可)。
- 22. finishedget+物+過去分詞で「(物を)〜した状態にする」。レポートは「仕上げられる」側なので finished です。I'll get the report finished. は「金曜までに仕上げておきます」というビジネスでよく使う言い方です。
- 23. I had my tooth pulled out at the dentist.歯は「抜かれる」側なので have+物+過去分詞の had my tooth pulled out です。I pulled out my tooth は自分で抜いたように聞こえます。日本語の「〜してもらう」は英語では have+物+過去分詞で表すのが基本です。
- 24. stay否定文でも let+人+原形の形は変わりません。didn't let me stay で「遅くまで外にいさせてくれなかった」。allow なら didn't allow me to stay と to が必要になるので、混同しないようにしましょう。
- 25. setwatch も知覚動詞で、watch+O+原形で「O が〜するのを見守る」。太陽が沈む一部始終を見たので原形 set です。sets のように三単現の s を付けたり、to を入れたりはしません。
- 26. feel主語が物(Their kindness)でも make+人+原形で「人を〜させる」。日本語では「親切のおかげでくつろげた」と人を主語にしますが、英語ではこのような無生物主語の make がよく使われます。
- 27. Let me introduce myself.「〜させてください」は許可を求める let を使い Let me+原形です。Make me〜 は「私に無理にさせて」という意味になってしまいます。Let me to〜 は to を入れない let のルールに反します。
- 28. sung歌は「歌われる」側なので hear+O+過去分詞の sung です。song が自分で歌うことはできないので、原形 sing や -ing の singing は使えません。O と動詞の関係(する側か、される側か)を必ず確認しましょう。
- 29. made映画が悲しくて「泣かされた」のは、自分の意志とは関係なく起こったことなので make です。let は「泣くのを許した」、have は「頼んで泣いてもらった」の意味になり、文脈に合いません。
- 30. to runmake+人+原形を受動態にすると be made to+原形になり、to が復活します。能動態の run をそのまま残した were made run は誤りです。make と知覚動詞の受動態だけに起こる特別なルールです。
使役動詞の形:make・let・have・get・help
使役動詞は「動詞+O+動詞の形」の組み合わせで覚えます。O が「する側(人)」か「される側(物)」かで、後ろの形が変わります。
- make+人+原形:(無理に)〜させる My boss made me work late.
- let+人+原形:〜させてあげる・許す Let me know./My parents let me go.
- have+人+原形:(頼んで・仕事として)〜してもらう I'll have him call you.
- get+人+to 不定詞:(説得して)〜してもらう I got her to check my essay.
- have / get+物+過去分詞:物を〜してもらう/〜される I had my hair cut./I got my car fixed.
- help+人+(to)原形:人が〜するのを手伝う He helped me (to) move.
迷ったら「O は〜する側?される側?」を確認。する側なら原形(get だけ to 不定詞)、される側なら過去分詞です。
make・let・have・get の意味の違い
日本語の「〜させる」は1つの語尾ですが、英語は4つの動詞で意味を言い分けます。相手の気持ちと、話し手との関係で選びます。
- make:相手が嫌がっても強制する。主語が物でも使える(The news made her cry.)
- let:相手がしたいことを許す。「〜させてください」は Let me〜
- have:相手がするのが当然の立場(業者・店員・部下)に頼む。強制のニュアンスは弱い
- get:頼んだり説得したりして、どうにか〜してもらう。会話でよく使う
「子どもに野菜を食べさせた」は、無理にならmade、許したならlet、説得してならgot him to eat。日本語の文だけでは決まらないので、場面を考えてから動詞を選びます。
受動態で to が復活する:He was made to wait.
make と知覚動詞(see・hear など)は、能動態では原形を続けますが、受動態にすると to が復活して be made to+原形/be seen to+原形になります。let は普通は受動態にせず、be allowed to を使います。have の使役も受動態にはしません。
- They made him wait. → He was made to wait.
- We saw her leave. → She was seen to leave.(She was seen leaving. も可)
- They let me go. → I was allowed to go.(× I was let to go)
知覚動詞 see・hear・feel:原形/-ing/過去分詞
知覚動詞は see・watch・look at・hear・listen to・feel・notice など、五感で何かをとらえる動詞です。使役動詞と同じく「知覚動詞+O+動詞の形」をとり、O との関係と、動作のどこを見たかで形が決まります。
- 知覚動詞+O+原形:動作の始めから終わりまで全部 I saw him cross the street.
- 知覚動詞+O+-ing:動作の途中の一場面 I saw him crossing the street.
- 知覚動詞+O+過去分詞:O が〜される I heard my name called.
- 能動態では to を入れない:× I heard her to sing.
日本語の「〜するのを見た」「〜しているのを見た」の違いが、そのまま原形と -ing の違いに対応します。
なぜ日本人は使役動詞で間違えるのか
第一の原因は、日本語の「〜させる」が強制・許可・依頼を区別しないことです。「息子に車を運転させた」は、無理やり運転させたのか、運転するのを許したのか、頼んで運転してもらったのか、日本語だけでは分かりません。英語ではこれが make・let・have / get に分かれるので、訳語ではなく場面から動詞を選ぶ必要があります。
第二の原因は、学校で want+人+to 不定詞や ask+人+to 不定詞を先に習うため、make me to go や let me to go のように to を入れたくなることです。使役動詞 make / let / have と知覚動詞は「to を入れない例外グループ」、get と allow・want・ask は「to が必要なグループ」と分けて覚えると混乱が減ります。
第三に、日本語の「髪を切った」「バッグを盗まれた」は、自分がしたのか、されたのかを動詞の形で言い分けません。英語では I cut my hair(自分で切った)と I had my hair cut(切ってもらった)は意味が違います。「〜してもらった」「〜された」は have+物+過去分詞、と決めておきましょう。
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よくある質問
使役動詞 make・let・have の違いは何ですか?
make は「(相手の意思に関係なく)〜させる」という強制、let は「(相手がしたいことを)〜させてあげる」という許可、have は「(頼んで・仕事として)〜してもらう」という依頼です。3つとも「動詞+人+原形」の形で、to は入れません。
get と have の使役はどう違いますか?
意味は近いですが、形が違います。have は have+人+原形(I had him fix it.)、get は get+人+to 不定詞(I got him to fix it.)です。get には「説得して・どうにか〜してもらう」という響きがあり、会話でよく使われます。物が O のときは、どちらも過去分詞を続けます(I had / got it fixed.)。
知覚動詞のあとは原形と -ing のどちらを使いますか?
動作の始めから終わりまで全部見聞きしたなら原形(I saw him cross the street.)、動作の途中を見聞きしたなら -ing(I saw him crossing the street.)です。O が「〜される」側なら過去分詞を使います(I heard my name called.)。
自分の英文の使役動詞をその場で確認
made me to go や let me to know のような to の入れすぎは、自分では気づきにくいミスです。PromGeeの無料英文法チェッカーに英文を貼り付けると、形の誤りを解説してくれます。
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