英語の助動詞は can・could・may・might・must・should・will・would・shall などの語で、動詞の原形の前に置いて「〜できる(能力)」「〜してもよい(許可)」「〜しなければならない(義務)」「〜かもしれない(推量)」といった話し手の判断を加えます。形のルールは3つだけです。後ろは必ず動詞の原形、主語が he / she でも助動詞に s を付けない、助動詞と動詞の間に to を入れない(She can swim./× She cans swim./× She can to swim.)。
日本語では「泳げる」「行かなければならない」「降るかもしれない」のように、判断を動詞の語尾の活用で表します。そのため英語でも動詞側を変化させたくなり、He musts go や will can のような誤りが生まれます。英語の助動詞は動詞の前に置く独立した部品で、1つの動詞に付けられるのは1つだけです。下の30問は、基礎(形のルールと基本の意味)・応用(推量の強さ、must と have to)・実践(助動詞+have+過去分詞、書き換え)の3段階で、各問をクリックするとその場で採点され、日本語の解説が表示されます。Could you〜? などの丁寧な依頼は「丁寧な依頼・クッション表現 練習問題25問」で詳しく扱っているので、このページでは簡単な説明にとどめます。
英語の助動詞 クイズ 30問
基礎(中学レベル)
応用(高校レベル:推量・義務)
実践(入試・TOEICレベル:助動詞+have+過去分詞)
解答と解説クイズ後に開いて確認できます。
- 1. speak助動詞の後ろは必ず動詞の原形です。主語が She(三人称単数)なので speaks にしたくなりますが、三単現の s は助動詞が入った時点で消えます。to speak のように to を入れるのも誤りです。
- 2. He must finish it by tomorrow.must は助動詞なので、主語が He でも musts にはならず、後ろの動詞も原形 finish のままです。have to(He has to finish)と混ざって must to としてしまう誤りも多いので注意してください。
- 3. mustn't病院なので「吸ってはいけない」という禁止です。禁止は mustn't。don't have to と needn't は「〜する必要はない」という意味で、吸ってもかまわないことになってしまいます。
- 4. don't have to日曜日だから「早起きしなくてよい」=不要を表す don't have to です。mustn't だと「早起きしてはいけない」という禁止になり、文脈に合いません。must と have to は肯定では似ていますが、否定にすると意味が大きく分かれます。
- 5. Shall I open the window?Shall I〜? は「(私が)〜しましょうか」と申し出る決まった形です。Will I〜? は「私は〜することになるでしょうか」という未来の質問になり、Must I〜? は「開けなければいけませんか」と義務を確認する文になります。
- 6. couldwhen I was five という過去の話なので、can の過去形 could で「泳げた」と過去の能力を表します。may は許可・推量の助動詞で、能力の意味はありません。
- 7. should顔色が悪いので「医者に診てもらったほうがいい」というアドバイスの should です。日本語の「〜すべき」は強く聞こえますが、英語の should は柔らかい助言として毎日のように使われます。
- 8. will bewill の後ろは原形なので、is ではなく be を置いて will be にします。be going to の形なら is going to be で、to を落とした is going be は誤りです。
- 9. be able to助動詞は1つの動詞に1つしか付けられないので、will can は誤りです。未来の能力は can を be able to に置き換えて will be able to swim とします。日本語の「〜できるようになるだろう」を英語にするときの定番の形です。
- 10. Doeshave to は助動詞ではなく、普通の動詞 have を使った表現なので、疑問文は Does she have to〜? と do / does を使います。Must she have to のように must と have to を重ねることはできません。
- 11. must休まず一日中働いているので「きっと疲れているに違いない」という強い推量の must です。must は義務だけでなく「〜に違いない」という確信も表します。can't だと「疲れているはずがない」と逆の意味になります。
- 12. can'tトムは今週ロンドンにいるので「トムのはずがない」という強い否定の推量です。must の反対は mustn't ではなく can't で、mustn't は「〜してはいけない」という禁止にしかなりません。
- 13. He may not come today.「〜しないかもしれない」は may not です。must not は「来てはいけない」という禁止、doesn't have to は「来なくてもよい」という不要の意味になり、どちらも推量ではありません。
- 14. had tolast night の過去の義務は had to です。must には過去形がないので、「〜しなければならなかった」と言うときは have to の過去形 had to を使います。
- 15. will have to助動詞を2つ並べることはできないので、will must も must will も誤りです。未来の義務をはっきり言うときは must を have to に置き換えて will have to とします(単に You must show… と言うこともできます)。
- 16. don't have toプレゼントなので「返さなくていい」=不要の don't have to です。mustn't では「返してはいけない」と禁止になり、can't では「返せない」となって意味が通りません。
- 17. would過去の習慣「よく〜したものだ」を表す would です。often と一緒に使われることが多い形です。used to も同じ意味で使えますが、would は「釣り」のような動作に限られ、状態(住んでいた など)には使えません。
- 18. May I come in?許可を丁寧に求めるのは May I〜? です。Can I〜? でも通じますが、May I のほうが改まった響きになります。Must I〜? は「入らなければいけませんか」という義務の確認になります。
- 19. don't have toMust I〜? に「いいえ、その必要はありません」と答えるときは No, you don't have to.(または needn't)です。No, you mustn't. と答えると「終わらせてはいけない」という禁止になってしまう、試験の定番のひっかけです。
- 20. mightbut I really doubt it(あまりそうは思わない)とあるので、可能性が低い推量の might です。will や must は「降るだろう/降るに違いない」と確信度が高く、後ろの doubt と矛盾します。
- 21. should have試験に落ちたことへの後悔「もっと勉強すべきだった(のにしなかった)」は should have+過去分詞です。must have studied は「勉強したに違いない」という過去の推量になり、文脈と合いません。
- 22. must have道が濡れているという今の証拠から「昨夜雨が降ったに違いない」と過去を推量するのが must have+過去分詞です。過去のことに must rained のように過去形を続けることはできず、have+過去分詞で過去を表します。
- 23. can't haveドアの陰に隠れていたので「私を見たはずがない」という過去の強い否定の推量で、can't have+過去分詞(couldn't have も可)です。must have seen は「見たに違いない」と逆の意味になります。
- 24. He may have missed the train.過去についての「〜したかもしれない」は may have+過去分詞(might have も可)です。should have missed は「乗り遅れるべきだった」という奇妙な意味になり、must miss は今の義務になってしまいます。
- 25. needn'tneedn't have+過去分詞は「(実際にはしたが)〜する必要はなかったのに」という意味です。傘を持ってきたが雨は降らなかった場面にぴったりです。主にイギリス英語の形で、アメリカ英語では You didn't need to bring an umbrella. のほうがよく使われます。
- 26. able tocan は be able to に書き換えられます。to を落とした is able drive や、is can drive は誤りです。be able to は will be able to や have been able to のように、ほかの助動詞や完了形と組み合わせられるのが強みです。
- 27. going toチケットを買ってあり、すでに決めている予定なので be going to です。I'm will は be 動詞と助動詞が重なる誤り、I'm going visit は to が抜けた誤りです。will はその場で決めたことを言うときによく使われます。
- 28. I shouldn't have said that.過去の行動への反省「〜すべきではなかった(のに言ってしまった)」は shouldn't have+過去分詞です。mustn't have said は一般的な英語として使われず、couldn't say は「言えなかった」という意味になります。
- 29. I had to leave early yesterday.過去の義務は had to です。must leave は yesterday と矛盾し、must have left は「早く帰ったに違いない」という推量になってしまいます。must+have+過去分詞は義務ではなく推量の意味だけになる点を覚えておきましょう。
- 30. leavehad better も助動詞と同じように後ろは原形で、to は入りません。日本語の「〜したほうがいい」は軽い助言ですが、You had better は「そうしないと困ったことになる」という強めの響きがあるので、目上の人には should を使うのが無難です。
助動詞の3つのルール:原形・三単現の s なし・to なし
英語の助動詞は、動詞の前に置いて意味を足す部品です。どの助動詞にも共通するルールは3つしかありません。ここを押さえれば、形の問題はほぼ間違えなくなります。
- 後ろは必ず動詞の原形:She can swim./× She can swims./He will be busy.(is ではなく be)
- 主語が三人称単数でも s を付けない:He must go./× He musts go.
- 助動詞と動詞の間に to を入れない:You should rest./× You should to rest.(ought to と have to は例外的に to が必要)
- 否定は助動詞の後ろに not:cannot / can't, must not / mustn't, should not / shouldn't, will not / won't
- 疑問文は助動詞を主語の前に出す:Can you swim? / Should I call him?(do / does は使わない)
- 助動詞は1つの動詞に1つだけ:× will can → will be able to、× will must → will have to
have to・be able to・be going to は助動詞の意味を持つ「普通の動詞の表現」です。主語に合わせて has to / is able to と変化し、疑問文には do / does や be 動詞を使います。
英語の助動詞一覧:意味と例文
- can:能力「〜できる」・許可「〜してもよい」・可能性 例:I can play the guitar.
- could:can の過去「〜できた」・控えめな推量「〜かもしれない」・丁寧な依頼 例:Could you help me?
- may:許可「〜してもよい」・推量「〜かもしれない」 例:May I sit here? / It may rain.
- might:may より弱い推量「ひょっとすると〜かもしれない」 例:He might be late.
- must:義務「〜しなければならない」・確信「〜に違いない」 例:You must wear a seatbelt.
- have to:(外部の事情による)義務「〜しなければならない」 例:I have to work on Saturday.
- should:助言・義務「〜したほうがいい/〜すべき」・当然「〜のはず」 例:You should try it.
- will:未来・意志「〜するつもり/〜だろう」 例:I'll call you later.
- would:will の過去・過去の習慣「よく〜したものだ」・仮定「〜だろうに」 例:I would go if I could.
- shall:申し出・提案(Shall I〜? / Shall we〜?) 例:Shall we dance?
Could you〜? / Would you〜? / Would you mind〜ing? など依頼の丁寧さの段階は「丁寧な依頼・クッション表現 練習問題25問」で練習できます。
推量の強さ:must・will・should・may・might・can't
助動詞は「どのくらい確信しているか」を表すのにも使います。日本語の「きっと〜」「〜はず」「〜かもしれない」「〜はずがない」に対応させて、強い順に並べると覚えやすくなります。
- must(〜に違いない):He must be tired. 確信度が最も高い肯定
- will(きっと〜だろう):That will be the delivery.
- should(〜のはずだ):The train should arrive soon.
- may(〜かもしれない):She may know the answer.
- might / could(ひょっとすると〜かもしれない):It might snow tonight.
- can't(〜のはずがない):That can't be true. must の否定は mustn't ではなく can't
「〜に違いない」の反対「〜のはずがない」に mustn't を使うのは日本人に多い誤りです。mustn't は禁止の意味しかないので、推量の否定は can't(または couldn't)を使います。
must と have to の違い、mustn't と don't have to の違い
肯定文の must と have to は、どちらも「〜しなければならない」でほぼ置き換えられます。ニュアンスとしては、must は話し手自身の判断(自分がそう思う)、have to はルールや事情による義務(周りがそうさせる)に傾きます。I must study harder.(自分で決めた)/I have to wear a tie at work.(会社の規則)。
大きく違うのは否定文です。mustn't は「〜してはいけない」という禁止、don't have to は「〜しなくてもよい」という不要です。日本語ではどちらも「〜しなければ…ない」の否定に聞こえますが、英語では意味が正反対になります。また must には過去形も未来形もないので、過去は had to、未来は will have to を使います。
- You mustn't park here.(ここに駐車してはいけない=禁止)
- You don't have to pay.(払わなくていい=不要。needn't pay も同じ意味)
- I had to wait for an hour.(1時間待たなければならなかった)
- You will have to change trains.(乗り換えなければならないだろう)
助動詞+have+過去分詞:should have・must have・can't have
助動詞の後ろは原形なので、過去のことを言いたいときは動詞を過去形にするのではなく、have+過去分詞を続けます。「過去についての判断や後悔」を表すこの形は、入試や TOEIC で必ず出てきます。
- should have+過去分詞:〜すべきだった(のにしなかった) I should have called you.
- shouldn't have+過去分詞:〜すべきではなかった(のにしてしまった)
- must have+過去分詞:〜したに違いない She must have forgotten.
- can't / couldn't have+過去分詞:〜したはずがない He can't have said that.
- may / might have+過去分詞:〜したかもしれない I might have left it at home.
- needn't have+過去分詞:〜する必要はなかったのに(実際はした)
- would / could have+過去分詞:〜しただろうに/〜できただろうに(仮定法過去完了の主節)
would have/could have は仮定法の主節でよく使われます。If 文との組み合わせは「仮定法とは?」の解説と「仮定法過去・過去完了:練習問題25問」で確認してください。
なぜ日本人は助動詞で間違えるのか
日本語では「行く→行ける→行かなければならない→行くかもしれない」のように、判断を動詞の語尾にどんどん付け足していきます。この感覚のまま英語を組み立てると、動詞側を変化させて He musts go や She can swims としたり、「行けるようになるだろう」を will can go と重ねたりしてしまいます。英語の助動詞は動詞の前に1つだけ置く独立した語で、動詞は原形のまま動かない、と覚え直すのが近道です。
もう一つのつまずきは、日本語訳が同じでも意味が違う組み合わせです。「〜しなくてはいけない」の否定を直訳すると mustn't と don't have to の区別がつかず、「〜はずがない」を must の否定で言おうとして mustn't を選んでしまいます。助動詞は訳語で覚えるのではなく、禁止・不要・確信・否定の確信といった「判断の種類」で整理しておくと、問題を見た瞬間に選べるようになります。
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よくある質問
英語の助動詞にはどんなものがありますか?
主な助動詞は can・could・may・might・must・shall・should・will・would の9つです。これに加えて、助動詞と同じ働きをする表現として have to・be able to・be going to・had better・ought to・used to があります。どれも動詞の原形の前に置いて、能力・許可・義務・推量などの判断を加えます。
must と have to はどう使い分けますか?
肯定文ではほぼ同じ意味ですが、must は話し手自身の判断、have to はルールや事情による義務に使う傾向があります。否定では mustn't が「〜してはいけない(禁止)」、don't have to が「〜しなくてもよい(不要)」と意味が分かれます。過去は had to、未来は will have to を使います。
助動詞のあとに to を付けてもいいですか?
can・must・should・will などの助動詞のあとには to を付けず、動詞の原形を直接続けます(You should go./× You should to go.)。have to・ought to・be able to・be going to は to まで含めて1つの表現なので、to が必要です。
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