英語の副詞(adverb)は、動詞・形容詞・他の副詞・文全体を修飾して「どのように・どのくらい・いつ・どこで・どれくらいの頻度で」を表す語です。多くは形容詞に -ly をつけて作り(slow → slowly、careful → carefully)、always / usually / never などの頻度副詞は一般動詞の前、be 動詞の後ろに置きます(I usually walk / I am usually late)。
日本語の「速く走る」「とても暑い」の「速く」「とても」が副詞にあたりますが、日本語は副詞の位置がかなり自由なのに対し、英語は置ける場所がほぼ決まっています。また fast(速く)や hard(一生懸命に)のように形容詞と同じ形の副詞や、hardly(ほとんど〜ない)のように -ly がつくと意味が変わる語もあります。下の30問は中学レベルから入試・TOEICレベルまで3段階で、全問に日本語の解説がつきます。
英語の副詞 クイズ 30問
基礎(中学レベル)
標準(高校レベル)
応用(入試・TOEICレベル)
解答と解説クイズ後に開いて確認できます。
- 1. beautifullysings(歌う)という動詞を修飾するので副詞の beautifully。「美しく歌う」の「美しく」です。beautiful は形容詞なので a beautiful song のように名詞を修飾するときに使います。
- 2. is nevernever などの頻度副詞は be 動詞の後ろに置くので He is never late。never だけでは be 動詞が抜けてしまいます。日本語の「決して遅刻しない」の語順で never を先に出さないよう注意してください。
- 3. usually eateat は一般動詞なので、頻度副詞 usually はその前に置いて I usually eat。be 動詞(am)と一般動詞(eat)を並べる am usually eat は誤りです。
- 4. fastfast は形容詞(速い)と副詞(速く)が同じ形の語で、fastly という単語はありません。runs fast で「速く走る」。-ly をつければ必ず副詞になる、と思い込まないことが大切です。
- 5. good空欄の後ろは job という名詞なので、名詞を修飾する形容詞の good。a good job で「いい仕事」。well は動詞を修飾する副詞なので、名詞の前には置けません。
- 6. wellspeaks(話す)という動詞を修飾するので副詞の well。good は形容詞で、She is a good speaker.(話すのが上手な人)のように名詞と組み合わせます。goodly という副詞は通常使いません。
- 7. veryhot(熱い)という形容詞の程度を強めるのは副詞の very。「とても熱い」です。much は比較級(much hotter)を強めるときに使い、原級の形容詞の前には普通置きません。
- 8. quietlyspeak という動詞を「どのように」話すかで修飾するので副詞の quietly(静かに)。quiet は形容詞で、Be quiet.(静かにしなさい)のように be 動詞と組み合わせます。
- 9. twice「2回」は twice、「週に2回」は twice a week。回数を表す副詞的な表現で、once(1回)、twice(2回)、three times(3回以上は times)と覚えます。two a week とは言いません。
- 10. reallytired(疲れた)という形容詞を修飾するので副詞の really(本当に)。アメリカの口語では real tired と言うこともありますが、標準的な英語・試験では really が正解です。
- 11. hard「一生懸命に」は hard。hard は形容詞と副詞が同じ形です。hardly は「ほとんど〜ない」という全く別の意味の副詞なので、worked hardly にすると「ほとんど働かなかった」に近い意味になってしまいます。
- 12. hardly騒音のせいで「ほとんど聞こえなかった」なので hardly。hardly はそれ自体が否定の意味を持つので、couldn't hardly のように not を重ねないのがポイントです。
- 13. lately「最近」は lately で、現在完了形とよく一緒に使います。late は「遅く・遅れて」、later は「後で」という意味です。late と lately は形が似ていても意味が違うペアとして覚えてください。
- 14. late「10分遅れて到着した」なので副詞の late。late は形容詞(遅い)と副詞(遅れて)が同じ形です。lately は「最近」なので、ここでは意味が合いません。
- 15. Luckily文全体を修飾して「幸いにも」と話し手の気持ちを表すのは副詞の Luckily。文頭に置いてコンマで区切ります。Fortunately、Unfortunately、Surprisingly も同じ使い方をする文修飾の副詞です。
- 16. is alwaysbe 動詞の文なので、頻度副詞 always は is の後ろに置いて She is always at the office。一般動詞なら She always works〜 と動詞の前です。be 動詞か一般動詞かで位置が変わります。
- 17. too「難しすぎて答えられない」なので too(〜すぎる)。enough は形容詞の後ろに置く副詞(old enough)なので enough difficult は語順が誤り、so much difficult も英語として不自然です。
- 18. enough「運転できるほど十分な年齢か」なので enough。副詞の enough は形容詞・副詞の後ろに置き、old enough to drive の語順になります。日本語の「十分に年をとった」と逆の語順に注意してください。
- 19. careful空欄の後ろは driver という名詞なので形容詞の careful。「注意深い運転手」です。同じ意味を動詞で言うなら He drives carefully. と副詞を使います。名詞を修飾するか、動詞を修飾するかで形を選びます。
- 20. sweetsmell(〜のにおいがする)、look、sound、taste、feel は後ろに主語の状態を表す形容詞をとります。そのため sweet が正解。日本語の「甘く香る」につられて sweetly にしがちですが、ここは形容詞です。
- 21. more efficientlyworks(機能する)という動詞を修飾するので副詞 efficiently の比較級 more efficiently。-ly で終わる副詞の比較級は more をつけて作ります。TOEICでは形容詞と副詞の取り違えがよく狙われます。
- 22. significantlyhave increased(増加した)という動詞を修飾するので副詞の significantly(大幅に)。TOEICパート5の典型問題で、「動詞の後ろの空欄で目的語がない → 副詞」と判断できます。
- 23. oftenforget は一般動詞なので、頻度副詞 often はその前に置いて I often forget。be 動詞はこの文には必要ありません。be 動詞を入れたくなるのは、日本語の「よく〜する」をそのまま英語にしようとするためです。
- 24. She speaks English very well.様態の副詞(well)は「動詞+目的語」の後ろに置き、動詞と目的語の間には入れません。speaks English very well が正しい語順です。日本語の「とても上手に英語を話す」の順番で並べないよう注意してください。
- 25. never「一度も〜ない」は never で、have と過去分詞の間に置きます。ever は疑問文(Have you ever〜?)で使うのが基本で、肯定文の I have ever been〜 は誤り。yet は否定文の文末に置くのが普通です。
- 26. abroadabroad(海外へ)はそれ自体が場所を表す副詞なので、前に to や at はつけません。go abroad で「海外に行く」。home(go home)、there(go there)、downtown も同じタイプの副詞です。
- 27. homego home の home は「家へ」という副詞なので to は不要です。日本語の「家に帰る」の「に」を to で訳して go to home としてしまうのが典型的なミス。stay at home の at は「家で」という場所を表す場合の形です。
- 28. Generally「一般的に言って」は Generally speaking。speaking を修飾する副詞の generally が必要です。Frankly speaking(率直に言って)、Strictly speaking(厳密に言えば)も同じ形の慣用表現です。
- 29. hardlyhardly ever で「めったに〜ない」。頻度副詞の rarely / seldom とほぼ同じ意味です。hardly 自体が否定の意味を持つので、doesn't を加える必要はありません。
- 30. nearly「もう少しで乗り遅れるところだった(実際には間に合った)」なので nearly(ほとんど・危うく)。near は「近くに」、nearby は「近所に」という場所の意味で、動詞 missed を修飾する程度の副詞にはなりません。
副詞の働き:何を修飾するのか
副詞は「名詞以外」を修飾する語です。名詞を修飾するのは形容詞の役目なので、迷ったら「修飾している相手が名詞かどうか」を確認してください。副詞が修飾するのは、動詞・形容詞・他の副詞・文全体の4つです。
- 動詞を修飾:She sings beautifully.(美しく歌う)
- 形容詞を修飾:This soup is very hot.(とても熱い)
- 他の副詞を修飾:He drove really slowly.(本当にゆっくり運転した)
- 文全体を修飾:Luckily, nobody was hurt.(幸いにも、誰もけがをしなかった)
空欄の直後が名詞なら形容詞(a careful driver)、それ以外を修飾しているなら副詞(drives carefully)。これだけで品詞の選択問題の多くが解けます。
副詞の種類:様態・頻度・程度・時・場所
副詞は表す意味によって5つに分けると整理しやすくなります。種類によって置く位置の傾向が違うので、セットで覚えるのが効果的です。
- 様態(どのように):slowly, carefully, well, fast — 動詞(+目的語)の後ろ
- 頻度(どのくらいの頻度で):always, usually, often, sometimes, rarely, never — 一般動詞の前・be 動詞の後ろ
- 程度(どのくらい):very, really, too, quite, almost, enough — 修飾する語の前(enough だけは後ろ)
- 時(いつ):now, today, yesterday, soon, lately, already — 文末が基本
- 場所(どこで・どこへ):here, there, home, abroad, upstairs — 動詞の後ろ。前置詞はつけない
様態・場所・時の副詞を同じ文に並べるときは「様態 → 場所 → 時」の順が基本です(She sang beautifully at the concert last night)。
-ly の作り方と、形容詞と同じ形の副詞
多くの副詞は形容詞に -ly をつけて作ります。ただし綴りの変化があるほか、-ly をつけない副詞や、-ly がつくと意味が変わる副詞もあります。
- 基本:slow → slowly, careful → carefully, quick → quickly
- 子音字+y → ily:easy → easily, happy → happily, lucky → luckily
- -le → -ly:gentle → gently, simple → simply
- -ic → -ically:basic → basically, automatic → automatically
- 形容詞と同形:fast(速い/速く), hard(熱心な/一生懸命に), late(遅い/遅れて), early(早い/早く)
- -ly で意味が変わる:hard(一生懸命に)⇔ hardly(ほとんど〜ない)、late(遅れて)⇔ lately(最近)、near(近くに)⇔ nearly(ほとんど)
- -ly でも形容詞:friendly, lovely, lonely, costly(副詞ではないので a friendly person)
fastly や goodly のような語は通常使いません。「-ly をつければ副詞」は便利な目安ですが、fast / hard / late / well は例外として丸ごと覚えてください。
副詞の位置:日本語と違って自由に動かせない
日本語は「よく私は朝ごはんを食べる」「私は朝ごはんをよく食べる」とどちらでも言えますが、英語の副詞は置ける場所がほぼ決まっています。特に頻度副詞と様態副詞の位置は試験でも英作文でもよく問われます。
- 頻度副詞+一般動詞:I usually walk to work.
- be 動詞+頻度副詞:I am usually busy on Mondays.
- 助動詞・have+頻度副詞+動詞:I can never remember his name. / I have never been there.
- 動詞+目的語+様態副詞:She speaks English well.(× speaks well English)
- 形容詞+enough:old enough, big enough(× enough old)
- 場所の副詞には前置詞をつけない:go home / go abroad / come here(× go to home)
頻度副詞の位置は「not と同じ場所」と覚えると便利です。I don't walk → I usually walk、I am not busy → I am usually busy、I have not been → I have never been。
good と well の違い
good は形容詞で「良い」、well は副詞で「上手に・よく」です。名詞を修飾するなら good、動詞を修飾するなら well を使います。日本語ではどちらも「上手」「良い」と訳せるため、取り違えやすい組み合わせです。
ただし、look / sound / taste / smell のように後ろに形容詞をとる動詞では good を使います(It tastes good.)。また well には形容詞として「健康で」という意味もあり、I'm well.(元気です)と言えます。
- She is a good singer.(形容詞:良い歌手)
- She sings well.(副詞:上手に歌う)
- This cake tastes good.(taste の後ろは形容詞)
- I don't feel well today.(形容詞の well:体調が良い)
日本人がよくする副詞のミス
日本語の副詞は「〜に」「〜く」で終わることが多く、位置も比較的自由です。その感覚のまま英語にすると、位置の誤りや前置詞の付け足し、形容詞との取り違えが起こります。
- × I eat usually breakfast. → ○ I usually eat breakfast.
- × She speaks very well English. → ○ She speaks English very well.
- × I went to home. → ○ I went home.
- × He worked hardly. → ○ He worked hard.(hardly は「ほとんど〜ない」)
- × The flowers smell sweetly. → ○ The flowers smell sweet.
- × I can't hardly see. → ○ I can hardly see.(否定の重複)
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よくある質問
英語の副詞と形容詞の違いは何ですか?
形容詞は名詞を修飾し(a careful driver)、be 動詞の後ろで主語の状態を表します(He is careful)。副詞は動詞・形容詞・他の副詞・文全体を修飾します(He drives carefully)。修飾している相手が名詞なら形容詞、それ以外なら副詞と考えてください。
always や usually などの頻度副詞はどこに置きますか?
一般動詞の前(I usually walk)、be 動詞の後ろ(I am usually late)、助動詞や have の後ろ(I can never remember / I have never seen)に置きます。迷ったら not が入る位置と同じ、と覚えると判断しやすくなります。
hard と hardly の違いは何ですか?
hard は「一生懸命に・激しく」という副詞で、形容詞の hard と同じ形です(He works hard)。hardly は「ほとんど〜ない」という否定の意味の副詞です(I could hardly hear him)。hardly はそれだけで否定の意味を持つので、not と一緒には使いません。
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