単語の使い分け2026年8月4日9分で読める

Make と Do の 違い と 正しい 使い分け(本質 イメージ ・ コロケーション 完全比較)

日本語の「〜する」「作る」で一括りにされがちな Make と Do。暗記に頼らず、動詞が持つ根幹のイメージを掴むことで、迷わず自然なコロケーションが口から出るようになります。

Make は「何かをゼロから生み出す・新しい状態を作り出す」動詞、Do は「既存のタスクや活動を実行する」動詞です。この本質的な違いさえ押さえれば、make a decision と do a favor のように、日本語では同じ「〜する」になる表現も迷わず使い分けられます。このガイドでは、本質イメージ・頻出コロケーション・日本人が間違いやすい対比表・練習クイズで、Make と Do を完全にマスターします。

1. 根本的な核心イメージの違い(Make vs Do)

MAKE の本質
「ゼロから新しいもの・状態を生み出す」

物理的な製品に限らず、決断、約束、間違い、音、計画など、「前には存在しなかった結果や変化を生み出す」場合に Make を使用します。

DO の本質
「既存のタスク・作業・活動を実行する」

宿題、家事、研究、仕事、運動など、何かを生み出すことよりも「そのプロセスの行動自体をこなす」場合に Do を使用します。

2. Makeを使うパターン:新しい結果・状態を作り出す

  • 思考・意思決定: make a decision (決断する), make a plan (計画を立てる), make a choice (選択する)
  • コミュニケーション: make a promise (約束する), make a suggestion (提案する), make a phone call (電話をかける)
  • お金・ビジネス: make a profit (利益を出す), make money (お金を稼ぐ)
  • 食事・料理: make coffee (コーヒーを淹れる), make dinner (夕食を作る)

ここに共通するのは、すべて「その瞬間まで存在しなかった結果」が生まれているという点です。決断は決断するまで頭の中にありませんし、約束も交わすまで存在しません。利益や料理も、生み出す前はゼロの状態です。だからこそ Make は「創造」のニュアンスを持つ動詞なのです。逆に、既に存在する仕事や活動をこなす場合には Do が使われます。この対比が、次に説明する Do のパターンとの決定的な違いになります。

例文で確認しましょう。

  • • I made a plan for next week.(来週の計画を立てました)
  • • She made a phone call to her boss.(彼女は上司に電話をかけました)
  • • He made a lot of money last year.(彼は昨年たくさん稼ぎました)

どの文でも、「その時点まで存在しなかった何か」が新しく生まれています。この「生み出す」感覚が、Make を選ぶときの合図になります。

3. Doを使うパターン:行動・作業・義務をこなす

  • 仕事・学習: do work (仕事をする), do homework (宿題をする), do research (研究する), do business (事業を行う)
  • 家事・日常生活: do the dishes (皿洗いをする), do the laundry (洗濯をする), do the cleaning (掃除をする)
  • 一般的な活動・援助: do exercise (運動する), do good (善を行う), do me a favor (お願いを聞く)

Do のパターンに共通するのは、作業・義務・活動という「既に枠組みが存在する行動」を実行する点です。宿題はやるべき課題として既に存在しますし、皿洗いや掃除も「やるべき家事」として決まっています。Make が結果を生み出すのに対し、Do はそのプロセスをこなすイメージです。do me a favor や do your best のように、相手に働きかける定型表現もこの「行動を実行する」感覚がベースになっています。

こちらも例文で確認しましょう。

  • • I did my homework after dinner.(夕食後に宿題をしました)
  • • She does the dishes every night.(彼女は毎晩皿洗いをします)
  • • We did research on the market.(私たちは市場について調査しました)

どの文でも「やるべき作業・活動」を実行しているだけで、作り出した物はありません。ここに Make との決定的な違いが現れています。

4. 日本人がよく間違えるコロケーション対比表

表現(日本語)Makeの表現Doの表現
努力・作業Make an effort (努力を生む)Do your best (全力を尽くす行動)
仕事・予約Make a reservation (予約を確定させる)Do a job (仕事をやり遂げる)
損害・影響Make a difference (違いを生む)Do damage (損害を与える)
約束・お願いMake a promise (約束を交わす)Do a favor (お願いを引き受ける)
計画・学習Make a plan (計画を練る)Do a course (コースを受講する)
金銭・買い物Make money (お金を稼ぐ)Do the shopping (買い物をする)

5. 実践例文集(ビジネス・日常会話)

ここまでのルールが実際の文の中でどう働くか、ビジネスと日常会話の例文で確認しましょう。

【ビジネスシーン】

• Let's make a plan before the meeting.(会議の前に計画を立てましょう)

• I made a suggestion, but nobody agreed.(提案をしましたが、誰も賛成しませんでした)

• She did all the research for the report.(彼女はレポートの調査をすべて行いました)

• We need to make a decision by Friday.(金曜までに決定を下す必要があります)

• He did business in Japan for ten years.(彼は10年間日本でビジネスを行ってきました)

【日常会話】

• I'll make dinner tonight.(今夜は私が夕食を作ります)

• Did you do the laundry yet?(洗濯はもうしましたか?)

• She made a mistake in the contract.(彼女は契約書でミスを犯しました)

• I have nothing to do this weekend.(今週末はすることが何もありません)

• Can you do me a favor?(お願いを聞いてもらえますか?)

Make の目的語は「成果物」、Do の目的語は「作業」であることが、文の中ではっきりと見えてきます。これが両者を見分ける最大のヒントです。

6. グレーゾーン:どちらも使えるが意味が変わるペア

「どちらも文法的には成立するけれど、選んだ動詞によって意味が変わる」ペアもあります。日本語の「〜する」では区別がつかないので、ここだけはセットで覚えておきましょう。

  • do a favor(お願いを実行する) vs make a deal(取引を成立させる)
  • do an exam(試験を受ける) vs make the grade(成績をクリアする)
  • make a copy(コピーを1部作る) vs do a copy(イギリス英語でコピー作業を仕上げる)
  • do your best(全力で取り組む) vs make an effort(努力を注ぎ込む)
  • do good(善行を行う) vs make good on a promise(約束を果たす)

迷ったときは、「その文が強調しているのは、作り出される結果(make)か、実行される活動(do)か」を自問しましょう。この質問で、ほとんどの境界例は解決できます。

7. 固定フレーズとイディオム

Make や Do を含むイディオムの多くは、目的語が文字通りの「成果物」でも「作業」でもありません。ここは「文法」ではなく「単語」として覚えるのが近道です。

Make を含む固定表現
  • make up your mind(決心する)
  • make it(成功する)
  • make sense(意味をなす)
  • make sure(確認する)
  • make friends(友達になる)
Do を含む固定表現
  • do time(服役する)
  • do without(なしで済ませる)
  • do the talking(代表して話す)
  • do well(うまくやる)
  • do your duty(義務を果たす)

特に make suredo well はビジネス英語で毎日のように出会う表現です。「make + sure」「do + well」のセットで暗記しておくと、迷わず使えます。

8. 迷わないためのメモリーテクニック

最後に、判断を一瞬で速くする2つのコツを紹介します。

① 製品テスト: その目的語を「手に取れる物」や「指せる結果」に置き換えられるか。置き換えられるなら Make。decision は「指せる決断の成果」なので make a decision。homework は「やるべき作業」なので do homework。

② 置き換えテスト: 動詞を produce(生み出す)に置き換えて意味が通るなら Make、perform(実行する)に置き換えて通るなら Do。

Make には「a」と「e」が含まれています。「Make = create a thing(何かを作る)」と覚えると、スペリングがそのままヒントになります。逆に Do は短い単語です。「Do = 手早くこなす小さな作業」というイメージと結びつけましょう。この2つのイメージがあれば、暗記表がなくても自然に選べるようになります。

Make vs Do 使い分けクイズ

Q1.「間違いを犯す」と言いたい時、正しい動詞は? 「___ a mistake」
Q2.「調査・研究を行う」と言いたい時、正しい動詞は? 「___ research」
Q3.「決断を下す」と言いたい時、正しい動詞は? 「___ a decision」
Q4.「お願いを聞いてくれる?(一つ頼み事をする)」と言いたい時、正しい動詞は? 「Can you ___ me a favor?」
コロケーション自然度アップ

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