1. 根本的な核心イメージの違い(Make vs Do)
物理的な製品に限らず、決断、約束、間違い、音、計画など、「前には存在しなかった結果や変化を生み出す」場合に Make を使用します。
宿題、家事、研究、仕事、運動など、何かを生み出すことよりも「そのプロセスの行動自体をこなす」場合に Do を使用します。
2. Makeを使うパターン:新しい結果・状態を作り出す
- • 思考・意思決定: make a decision (決断する), make a plan (計画を立てる), make a choice (選択する)
- • コミュニケーション: make a promise (約束する), make a suggestion (提案する), make a phone call (電話をかける)
- • お金・ビジネス: make a profit (利益を出す), make money (お金を稼ぐ)
- • 食事・料理: make coffee (コーヒーを淹れる), make dinner (夕食を作る)
ここに共通するのは、すべて「その瞬間まで存在しなかった結果」が生まれているという点です。決断は決断するまで頭の中にありませんし、約束も交わすまで存在しません。利益や料理も、生み出す前はゼロの状態です。だからこそ Make は「創造」のニュアンスを持つ動詞なのです。逆に、既に存在する仕事や活動をこなす場合には Do が使われます。この対比が、次に説明する Do のパターンとの決定的な違いになります。
例文で確認しましょう。
- • I made a plan for next week.(来週の計画を立てました)
- • She made a phone call to her boss.(彼女は上司に電話をかけました)
- • He made a lot of money last year.(彼は昨年たくさん稼ぎました)
どの文でも、「その時点まで存在しなかった何か」が新しく生まれています。この「生み出す」感覚が、Make を選ぶときの合図になります。
3. Doを使うパターン:行動・作業・義務をこなす
- • 仕事・学習: do work (仕事をする), do homework (宿題をする), do research (研究する), do business (事業を行う)
- • 家事・日常生活: do the dishes (皿洗いをする), do the laundry (洗濯をする), do the cleaning (掃除をする)
- • 一般的な活動・援助: do exercise (運動する), do good (善を行う), do me a favor (お願いを聞く)
Do のパターンに共通するのは、作業・義務・活動という「既に枠組みが存在する行動」を実行する点です。宿題はやるべき課題として既に存在しますし、皿洗いや掃除も「やるべき家事」として決まっています。Make が結果を生み出すのに対し、Do はそのプロセスをこなすイメージです。do me a favor や do your best のように、相手に働きかける定型表現もこの「行動を実行する」感覚がベースになっています。
こちらも例文で確認しましょう。
- • I did my homework after dinner.(夕食後に宿題をしました)
- • She does the dishes every night.(彼女は毎晩皿洗いをします)
- • We did research on the market.(私たちは市場について調査しました)
どの文でも「やるべき作業・活動」を実行しているだけで、作り出した物はありません。ここに Make との決定的な違いが現れています。
4. 日本人がよく間違えるコロケーション対比表
| 表現(日本語) | Makeの表現 | Doの表現 |
|---|---|---|
| 努力・作業 | Make an effort (努力を生む) | Do your best (全力を尽くす行動) |
| 仕事・予約 | Make a reservation (予約を確定させる) | Do a job (仕事をやり遂げる) |
| 損害・影響 | Make a difference (違いを生む) | Do damage (損害を与える) |
| 約束・お願い | Make a promise (約束を交わす) | Do a favor (お願いを引き受ける) |
| 計画・学習 | Make a plan (計画を練る) | Do a course (コースを受講する) |
| 金銭・買い物 | Make money (お金を稼ぐ) | Do the shopping (買い物をする) |
5. 実践例文集(ビジネス・日常会話)
ここまでのルールが実際の文の中でどう働くか、ビジネスと日常会話の例文で確認しましょう。
【ビジネスシーン】
• Let's make a plan before the meeting.(会議の前に計画を立てましょう)
• I made a suggestion, but nobody agreed.(提案をしましたが、誰も賛成しませんでした)
• She did all the research for the report.(彼女はレポートの調査をすべて行いました)
• We need to make a decision by Friday.(金曜までに決定を下す必要があります)
• He did business in Japan for ten years.(彼は10年間日本でビジネスを行ってきました)
【日常会話】
• I'll make dinner tonight.(今夜は私が夕食を作ります)
• Did you do the laundry yet?(洗濯はもうしましたか?)
• She made a mistake in the contract.(彼女は契約書でミスを犯しました)
• I have nothing to do this weekend.(今週末はすることが何もありません)
• Can you do me a favor?(お願いを聞いてもらえますか?)
Make の目的語は「成果物」、Do の目的語は「作業」であることが、文の中ではっきりと見えてきます。これが両者を見分ける最大のヒントです。
6. グレーゾーン:どちらも使えるが意味が変わるペア
「どちらも文法的には成立するけれど、選んだ動詞によって意味が変わる」ペアもあります。日本語の「〜する」では区別がつかないので、ここだけはセットで覚えておきましょう。
- • do a favor(お願いを実行する) vs make a deal(取引を成立させる)
- • do an exam(試験を受ける) vs make the grade(成績をクリアする)
- • make a copy(コピーを1部作る) vs do a copy(イギリス英語でコピー作業を仕上げる)
- • do your best(全力で取り組む) vs make an effort(努力を注ぎ込む)
- • do good(善行を行う) vs make good on a promise(約束を果たす)
迷ったときは、「その文が強調しているのは、作り出される結果(make)か、実行される活動(do)か」を自問しましょう。この質問で、ほとんどの境界例は解決できます。
7. 固定フレーズとイディオム
Make や Do を含むイディオムの多くは、目的語が文字通りの「成果物」でも「作業」でもありません。ここは「文法」ではなく「単語」として覚えるのが近道です。
- • make up your mind(決心する)
- • make it(成功する)
- • make sense(意味をなす)
- • make sure(確認する)
- • make friends(友達になる)
- • do time(服役する)
- • do without(なしで済ませる)
- • do the talking(代表して話す)
- • do well(うまくやる)
- • do your duty(義務を果たす)
特に make sure と do well はビジネス英語で毎日のように出会う表現です。「make + sure」「do + well」のセットで暗記しておくと、迷わず使えます。
8. 迷わないためのメモリーテクニック
最後に、判断を一瞬で速くする2つのコツを紹介します。
① 製品テスト: その目的語を「手に取れる物」や「指せる結果」に置き換えられるか。置き換えられるなら Make。decision は「指せる決断の成果」なので make a decision。homework は「やるべき作業」なので do homework。
② 置き換えテスト: 動詞を produce(生み出す)に置き換えて意味が通るなら Make、perform(実行する)に置き換えて通るなら Do。
Make には「a」と「e」が含まれています。「Make = create a thing(何かを作る)」と覚えると、スペリングがそのままヒントになります。逆に Do は短い単語です。「Do = 手早くこなす小さな作業」というイメージと結びつけましょう。この2つのイメージがあれば、暗記表がなくても自然に選べるようになります。
Make vs Do 使い分けクイズ
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Make と Do の使い分けに迷ったら、文章全体をAIツールに入力してニュアンスを確認するのが最も効率的です。Promgee の文法・コロケーションチェックをお試しください。