選び方の基本は2段階です。まず「先行詞(説明される名詞)が人か物か」を確認し、人なら who(所有なら whose)、物なら which を選びます。どちらにも使える that は、コンマの非制限用法以外なら who / which の代わりに使えます。そして日本語話者向けに最も大事なのは語順です。「私が買った本」は the book that I bought — 英語では名詞が先、説明する節が後ろに来ます。
下の30問は、中学レベルの who / which の選択から、入試・TOEICレベルの省略・非制限用法・関係副詞まで3段階です。各問は即時採点で、解説には「なぜその関係代名詞になるのか」と、日本語の語順(前から修飾)とのズレを書いています。問題の後には、日本語話者が英作文で実際によく書いてしまう関係詞のミス(the book that I bought it など)もまとめました。
関係代名詞 which / who / that クイズ 30問
基礎(中学レベル)
標準(高校レベル)
応用(入試・TOEICレベル)
解答と解説クイズ後に開いて確認できます。
- 1. which先行詞は the book(物)なので which。節の中は made の主語が必要で、which がそれを担います。「私を泣かせた本」=「本(the book)+ that/which made me cry」の語順に注目してください。
- 2. who先行詞は a friend(人)なので who。「札幌に住んでいる友達」=「友達(a friend)+ who lives in Sapporo」。日本語では節が先(札幌に住んでいる+友達)ですが、英語では名詞が先です。
- 3. which先行詞は the dog(動物)なので which。動物には基本的に which / that を使います。名前のあるペットを家族のように語るときは who も使われますが、選択肢の中で一般的なのは which です。
- 4. who先行詞は the teacher(人)なので who。helped の主語が必要な主格です。「私を一番助けてくれた先生」=「先生+ who helped me」で、修飾節は名詞の後ろに置きます。
- 5. which先行詞は the umbrella(物)なので which。節の中は bought の目的語が欠けている形(I bought ___)で、which がその穴を埋めます。目的格なので省略して the umbrella I bought も可能です。
- 6. whose空欄の後ろに名詞(car)が続いている=所有「〜の」なので whose。「車を盗まれた男性」=「男性+ whose car was stolen」。whose だけが「whose + 名詞」の形になるので判別が簡単です。
- 7. who先行詞は the person(人)なので who。I respect ___ の目的語が欠けている目的格です。目的格の人には whom も使えますが、whom は改まった書き言葉の形で、会話では who か that、あるいは省略(the person I respect the most)が普通です。
- 8. which先行詞は the cake(物)なので which。what は関係代名詞ではなく「〜するもの」という先行詞を含む代名詞なので、the cake のように先行詞がある文では使えません。
- 9. who先行詞は people(人)なので who。「定期的に運動する人々」=「人々(people)+ who exercise regularly」です。日本語なら「運動する+人々」と前から修飾しますが、英語は逆です。
- 10. which先行詞は the movie(物)なので which。we watched ___ の目的格で、which は省略可能:the movie we watched last night。「昨夜観た映画」と「映画」が前後逆になる感覚に慣れましょう。
- 11. which / that先行詞は the book(物)なので which または that。that は who / which の代わりに使える万能形です。日常会話では which より that の方が自然によく使われます。
- 12. whichvisited は「〜を訪れる」と他動詞なので目的語が必要=which。「去年訪れた城」です。where を選びたくなりますが、where は「そこで・そこに」という副詞の役割で、visit のような他動詞の後ろには置けません。
- 13. that先行詞は a restaurant(物)なので which または that。serves の主語を担う主格です。「絶品ラーメンを出すお店」=「お店+ that serves〜」。that は口語で特によく使われます。
- 14. who / whomspoke to ___ の目的語になるので、フォーマルには whom、話し言葉では who(または省略して the woman you spoke to)。前置詞を関係代名詞の前に出す場合は the woman to whom you spoke となり、このときは whom しか使えません(to who は不可)。to が文末に残る形は日本語にない語順なので、to を落とさないよう注意してください。
- 15. who先行詞は students(人)なので who。「クラブに入りたい生徒」=「生徒たち+ who want to join」。日本語では「入りたい+生徒」と先に条件が来ますが、英語は名詞が先・説明が後ろです。
- 16. which先行詞は the present(物)なので which(that でも可)。gave の目的語が欠けている目的格で、省略して the present he gave me が最も自然です。「彼がくれたプレゼント」を英語の語順に組み替える練習です。
- 17. who先行詞は the girl(人)で、won の主語が必要な主格なので who。「一等賞を取った少女」=「少女+ who won the first prize」。主格の who は省略できません。
- 18. which先行詞は the photo(物)で、shows の主語になる主格なので which。「祖父母が写っている写真」=「写真+ which shows〜」。where は場所を表す関係副詞で、主語にはなれません。
- 19. whose空欄の後ろに名詞(pool)があるので所有の whose。「プールが夜中まで開いているホテル」。a hotel which pool〜 は誤りで、所有を表すには whose 一択です。
- 20. whichis famous の主語が必要なので which(that でも可)。「温泉で有名な町」です。where を入れたくなりますが、where は「そこで〜する」という節の中の副詞役で、主語の is を持てません。
- 21. which先行詞は the report(物)で、was submitted の主語を担う主格なので which。TOEICでは「先行詞が物 → which / that、動詞の前 → 主格」の2点で即判断できます。
- 22. who先行詞は applicants(応募者=人)なので who。海外経験を持つ応募者は好まれる、という求人広告の文です。主格の who は省略不可。TOEICのパート5の頻出パターンです。
- 23. whose空欄の後ろに名詞(team)が続くので所有の whose。「賞を取ったチームを持つマネージャー」。whose の後ろに名詞が来る形は、TOEICでも入試でも判別しやすいひっかけです。
- 24. whichdeveloped の目的語が欠けているので which(that でも可、省略も可)。「うちの会社が昨年開発したソフト」。日本語なら「開発した+ソフト」と前からですが、英語は the software が先です。
- 25. the book I bought yesterday英語では名詞(the book)が先、説明する節(I bought yesterday)が後ろ。日本語の「昨日買った+本」とは語順が真逆です。関係代名詞の前に、この語順の反転が体に入っているかが最重要です。
- 26. thatanything は物を指すので who は不可。what は「〜するもの」と先行詞を自分の中に含む語なので、anything の後ろには置けません(anything what は誤り)。anything / something / nothing / all の後ろでは that がよく使われ、目的格なので省略した Is there anything I can do to help? が最も自然です。which も文法的に誤りではありませんが、これらの語の後ろではあまり使われない、という傾向として覚えておけば十分です。
- 27. that先行詞は the only person(人)。選択肢の中では that が正解です(which は物、whose は所有)。なお the only person who can solve this problem も完全に正しい英語です。入試では「the only / the first / 最上級の後ろは that」と教わることがありますが、これは that が好まれやすいという傾向で、人が先行詞なら who も普通に使われます。
- 28. whichコンマで区切る非制限用法では that を使えず、which が必須です。「京都(それは有名なお寺で知られる)は〜」。この「コンマ + which」は先行詞が人ならコンマ + who になります。
- 29. who / whominterviewed の目的語が欠けている目的格なので who(フォーマルには whom)。「昨日面接した候補者」。目的格は省略して the candidate we interviewed yesterday が最も自然な形です。
- 30. when後ろの節 we first met は主語・動詞・目的語がそろった完全な文で、欠けている名詞がありません。欠けているのは「その日に(on that day)」という時の情報なので、時を表す関係副詞 when が入ります。「私たちが初めて会った日」= the day when we first met(when を省略した the day we first met も自然)。which を使うなら the day on which we first met と前置詞が必要です。後ろの節に名詞の穴があるか(関係代名詞)、ないか(関係副詞)で判定してください。
ルールまとめ:who / which / that の選び方
関係代名詞の選択は「先行詞が何か」と「節が何を必要としているか」の2つの質問で決まります。手順は次のとおりです。
- 先行詞が人 → who(所有なら whose)、物・動物 → which。どちらも代用できるのが that
- 空欄の後ろが名詞 → 所有の whose(the man whose car〜)
- 空欄の後ろが動詞 → 主格(who / which / that)。主格は省略不可
- 空欄の後ろに名詞も動詞もなく、節の最後まで行く → 目的格。省略可能(the book I bought)
- コンマ + 〜(非制限用法)→ that は使えない。人なら who、物なら which
- anything / nothing / all / the only / 最上級の後ろ → that が好まれる(人が先行詞なら who も可)
- 後ろの節に名詞の穴がない(主語も目的語もそろっている)→ 関係副詞 where / when / why
TOEICや入試の空欄問題では、まず空欄のすぐ後ろを見てください。名詞が続くなら whose、動詞が続くなら主格の who / which / that、主語+動詞が続くなら目的格か関係副詞です。
最大のつまずき点:語順が真逆
関係代名詞の理解で一番効くのは、実は関係代名詞そのものより「語順の反転」です。日本語は「私が昨日買った+本」と修飾する節が名詞の前に来ますが、英語は「the book + that I bought yesterday」と名詞が先、節が後ろです。関係代名詞は、前に置いた名詞と後ろの説明をつなぐ目印にすぎません。
変換の手順は3ステップです。①名詞を先に置く(the book)。②関係代名詞を挟む(that)。③残りの文を後ろに続ける(I bought yesterday)。慣れるまでは、日本語文を「名詞」と「それ以外」に分解して、名詞を先に持ってくる訓練が効果的です。
- 私が住んでいる町 → a town that I live in
- 彼がくれたプレゼント → the present (that) he gave me
- 一等賞を取った少女 → the girl who won the first prize
- うちの会社が開発したソフト → the software our company developed
日本語を英語にするとき「修飾する節を先に訳そうとする」のが失敗の始まりです。まず名詞だけ置いて、説明は後から足す、を徹底してください。
なぜ日本人は関係代名詞が苦手なのか
原因は日本語の関係節の構造にあります。日本語の「私が買った本」には who / which / that に相当するつなぎの語が一切なく、修飾する節が名詞の前にポンと置かれます。つまり日本語話者の頭には「名詞と説明節の間に橋を架ける」という操作自体が存在しないのです。さらに語順が真逆なので、直訳しようとすると「I bought the book that yesterday」のような語順崩れや、節を訳し終えた後に名詞を置いてしまう混乱が起きます。
この苦手さは「関係代名詞の知識」では直りません。直るのは「名詞を先に置く習慣」です。だからこそ、このページの30問のうち基礎・標準グループでは、毎回「日本語ならどの語順か/英語ではどう並ぶか」を解説に入れています。まず the book / the man / the software と名詞から始める反射を30問で作り、そのあと who / which / that の選択ルールを足していく順番が、日本人には最も効率的です。
英作文の練習では、複雑な文を作る前に「名詞 + 関係代名詞 + 主語 + 動詞」の骨組みだけ5回続けて書いてみてください。語順の反射は骨組みの反復でしかできません。
英作文でよく見る関係詞のミス4つ
選択問題では正解できても、自分で文を書くと崩れやすいポイントがあります。どれも日本語の関係節の作り方をそのまま持ち込んだ結果です。
1つ目は、関係代名詞が受け持った目的語を、もう一度書いてしまうミスです。日本語の「私が買った本」には穴がないので、英語でも I bought の後に目的語を補いたくなります。しかし that がすでに bought の目的語の役をしているので、it を足すと目的語が二重になります。
2つ目は前置詞の置き忘れです。「私が住んでいる町」は live in a town なので、関係節にすると in が文末に残ります。日本語の「住んでいる」には前置詞に当たる部分がないため、in を落として a town that I live としがちです。
3つ目は what の誤用です。日本語の「〜もの・〜こと」に引きずられて、先行詞があるのに what を使ってしまいます。what は先行詞を中に含む語なので、the thing what とは言いません。
4つ目は主格の関係代名詞の脱落です。目的格は省略できると習った結果、主格まで省いてしまい、動詞が2つ並んだ文になります。
- × the book that I bought it yesterday → ○ the book (that) I bought yesterday
- × the town that I live → ○ the town (that) I live in / the town where I live
- × the person I was talking → ○ the person (who) I was talking to
- × This is the thing what I wanted. → ○ This is what I wanted. / This is the thing (that) I wanted.
- × The man lives next door is a doctor. → ○ The man who lives next door is a doctor.
書いた関係節を見直すときは「関係代名詞が節の中で何の役をしているか」を確かめます。目的語の役なら節の中にもう目的語は要りません。前置詞の目的語の役なら、その前置詞が節のどこかに残っているはずです。
効果的な練習方法
1日10問ずつ3日で30問を一周します。解説を読むときは「先行詞はどれか/空欄の後ろは何か」を必ず自分の言葉で確認してください。翌日は間違えた問題だけを解き直し、選んだ理由を声に出して説明できるかを確かめます。
仕上げに、身の回りの物や人を「the+名詞+that+主語+動詞」で説明する文を5つ書いてみてください(the bag I use every day / the colleague who sits next to me など)。書いた英文をPromGeeの無料英文法チェッカーに貼り付けると、関係代名詞の選択や語順の問題を確認できます。
名詞の位置を変え、同じ目的語を二度置かない
「私が昨日買った本」は the book I bought yesterday。日本語では説明が名詞より前に来ますが、英語では book の後ろに置きます。I bought の目的語は book なので、the book I bought it と it を足しません。ただし whose は所有を表すため、the student whose book I borrowed の book を残します。
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よくある質問
who と which と that の使い分けは?
先行詞(説明される名詞)が人なら who、物や動物なら which です。that は人・物のどちらの代用もできますが、コンマで区切る非制限用法(Kyoto, which〜)では使えません。anything や the only などの後ろでは that が好まれる傾向があります。
関係代名詞は省略できるのはどんなとき?
節の中で目的語になっているとき(目的格)だけです。the book that I bought → the book I bought のように省略できます。一方、節の主語になる主格(the man who lives next door の who)は省略できません。節の中の動詞の前に主語が欠けている形なら主格です。
whose はどう使いますか?
「〜の」という所有を表し、whose の後に必ず名詞が続きます。the girl whose name is Anna(名前がアンナの少女)、the manager whose team won the award(チームが受賞したマネージャー)です。空欄の後ろに名詞が来ていたら whose を疑ってください。
自分の英文の関係節をその場で確認
語順の癖は自分では気づきにくいもの。PromGeeの無料英文法チェッカーに文章を貼り付けると、関係代名詞の選択や語順の問題を解説してくれます。
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